![]() |
■ 京都見る歩く(琵琶湖疏水と其の周辺)Vol.7 外国の方をガイド2/2
■ (琵琶湖疏水と其の周辺)Vol.7 外国の方をガイドさせていただきました。2/2
外国からの旅行者をガイドして、京都の風情を楽しめる道を行ってみた。
4月8日、其の日はデンマークから来たヘンリック君を英語表記のあるコースにお連れしてみる。
桜を見たいと言う事で、琵琶湖疏水と桜が綺麗な「京都会館美術館前」→「無鄰菴(むりんあん)」→「レストラン杉の子」さんで。一日目、英語表記の無いところで、通訳をするのも良いが、レストランなどのメニューの代読に時間が掛かることが、かえって気を遣わせると思えた。
京都駅市バス乗場D1から100系統に乗りたかったが、桜のシーズンであり観光客の皆さんがすでに長い列を作っている。そこで、京都から同じ経路をたどっているが比較的すいている乗場D2から206系統に乗り込んだ。100系統は東山を沿うように北へ走り、急行で主要な観光スポット(清水寺、祇園、知恩院)を廻るため、内外からのお客さんでいっぱい、祇園・知恩院を通り過ぎるまでぎゅうぎゅうなことが多い。つまり、祇園・知恩院までを206でやり過ごし、「東山三条」で降り、次に来た100または46系統に乗れば、はるかに少ないストレスで待ち時間もカットでき、「東山三条」〜「京都会館美術館前」まで座れたりできる。其の日は46系統に乗れた。

「京都会館美術館前」で下車、ヘンリックは赤い大鳥居と桜を見て、「お〜いっつへヴ〜ん!」と喜んで、森山直太朗の桜を口笛で吹いている。

疏水の上を咲き誇る桜と散っていく花びら今度は「あ〜、切ないな〜」と一言、しばらく黙って眺めている彼。北欧では、樹木に花を見ることが珍しいと言うが、桜を見る彼の目は、我々日本人と何も変わらない。

時間はすでにお昼近い、無鄰菴(むりんあん)を見る前に、遅いブランチを食べに「杉の子」さんへ。ここは、南禅寺や、琵琶湖疏水記念館に近い「京都市国際交流会館」の裏手と言う事もあってか、メニューが英語表記で置いてくれていて、静かに京都を楽しんでいる外国のお客さんもこられる。メニューの代読も必要なく、楽ちんだが結局「君と同じもの」とヘンリックが言った。

いよいよ無鄰菴(むりんあん)へ。入館料400円とお抹茶300円(オプション)でかなり良い時間がすごせる。
ここはその昔、「坂の上の雲」にも出てくる山県有朋、伊藤博文、小村寿太郎らが、日露戦争について会議を行った部屋。
このような歴史と、お部屋のすばらしさをどう英語にすれば良いか?と思っていたが、ありがたいことにここにも英訳のパネルがあった。「お〜トップミーティング!」と彼もこの部屋の歴史に何かを感じた様子。

無鄰菴(むりんあん)のお庭はいつ見ても時間を忘れるほど、美しい。この庭はかの植治こと7代目、小川治兵衛(おがわ・じへえ)が山縣 有朋(やまがた ありとも)の意見を大きく取り入れ、当時まだまれだった近代的、自然志向のお庭で、水は琵琶湖疏水から引いているという。これは京都の歴史と美しさを凝縮した場所として私の心に刻まれている。勿論それも英語表記で伝えてくれているので、助かる。何を隠そう、この場所はアメリカからの旅行者に道を聞かれたときに、私のほうが「すばらしい庭だよ!知らないの?」と教えられた場所である。

ひとしきり、有朋と植治のお庭を眺めてから母屋に座って、お抹茶を頂く。

「僕がやるようにしてくれ。」とかれに伝え、お抹茶と和菓子を持ってきてくださる、お母さんのように私も両手を床につけ、こうべを垂れ、ご挨拶をする。ヘンリックもなれない正座をし同じくご挨拶。
「京都は天国のように穏やかになれる」と喜んで庭を眺め、日本の作法っぽいことが出来た事に満足だと言う。
お抹茶が口に合ったようで、「ねえ、カシュア、これって京都駅に売ってるかな?」と彼が聞いた。
帰り道、何でここまでしてくれるんだ?と聞く彼に、「なんでかな?僕も旅人だし、こうなったからには、君にとって僕は日本人代表だしな〜。」と答える。この時間を許してくれた仕事仲間にも感謝。
アディオスアミーゴ!また京都へ来てください。
【無鄰菴(むりんあん)】
最寄交通機関
住所: 京都市左京区南禅寺草川町31番地
市バス:100系統「京都会館美術館前」下車南東へ歩いて10分
電車:京都市地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩北西へ7分
【琵琶湖疏水記念館】
住所: 京都府京都市左京区南禅寺草川町17
市バス:5系統「法勝寺町」下車南禅寺交差点へ歩いて5分
電車:京都市地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩北へ10分
【京都市国際交流会館】
住所: 京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1
最寄交通機関
市バス:100、5系統「京都会館美術館前」下車南禅寺交差点へ歩いて10分
電車:京都市地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩北へ6分
■ 京都見る歩く(東山編)Vol.15 外国の方をガイド1/2
外国からの旅行者をガイドして、京都の風情を楽しめる道を行ってみた。
4月8日、其の日はデンマークから来たヘンリック君を英語表記のあるコースにお連れしてみる。
桜を見たいと言う事で、琵琶湖疏水と桜が綺麗な「京都会館美術館前」→「無鄰菴(むりんあん)」→「レストラン杉の子」さんで。一日目、英語表記の無いところで、通訳をするのも良いが、レストランなどのメニューの代読に時間が掛かることが、かえって気を遣わせると思えた。
京都駅市バス乗場D1から100系統に乗りたかったが、桜のシーズンであり観光客の皆さんがすでに長い列を作っている。そこで、京都から同じ経路をたどっているが比較的すいている乗場D2から206系統に乗り込んだ。100系統は東山を沿うように北へ走り、急行で主要な観光スポット(清水寺、祇園、知恩院)を廻るため、内外からのお客さんでいっぱい、祇園・知恩院を通り過ぎるまでぎゅうぎゅうなことが多い。つまり、祇園・知恩院までを206でやり過ごし、「東山三条」で降り、次に来た100または46系統に乗れば、はるかに少ないストレスで待ち時間もカットでき、「東山三条」〜「京都会館美術館前」まで座れたりできる。其の日は46系統に乗れた。

「京都会館美術館前」で下車、ヘンリックは赤い大鳥居と桜を見て、「お〜いっつへヴ〜ん!」と喜んで、森山直太朗の桜を口笛で吹いている。

疏水の上を咲き誇る桜と散っていく花びら今度は「あ〜、切ないな〜」と一言、しばらく黙って眺めている彼。北欧では、樹木に花を見ることが珍しいと言うが、桜を見る彼の目は、我々日本人と何も変わらない。

時間はすでにお昼近い、無鄰菴(むりんあん)を見る前に、遅いブランチを食べに「杉の子」さんへ。ここは、南禅寺や、琵琶湖疏水記念館に近い「京都市国際交流会館」の裏手と言う事もあってか、メニューが英語表記で置いてくれていて、静かに京都を楽しんでいる外国のお客さんもこられる。メニューの代読も必要なく、楽ちんだが結局「君と同じもの」とヘンリックが言った。

いよいよ無鄰菴(むりんあん)へ。入館料400円とお抹茶300円(オプション)でかなり良い時間がすごせる。
ここはその昔、「坂の上の雲」にも出てくる山県有朋、伊藤博文、小村寿太郎らが、日露戦争について会議を行った部屋。
このような歴史と、お部屋のすばらしさをどう英語にすれば良いか?と思っていたが、ありがたいことにここにも英訳のパネルがあった。「お〜トップミーティング!」と彼もこの部屋の歴史に何かを感じた様子。

無鄰菴(むりんあん)のお庭はいつ見ても時間を忘れるほど、美しい。この庭はかの植治こと7代目、小川治兵衛(おがわ・じへえ)が山縣 有朋(やまがた ありとも)の意見を大きく取り入れ、当時まだまれだった近代的、自然志向のお庭で、水は琵琶湖疏水から引いているという。これは京都の歴史と美しさを凝縮した場所として私の心に刻まれている。勿論それも英語表記で伝えてくれているので、助かる。何を隠そう、この場所はアメリカからの旅行者に道を聞かれたときに、私のほうが「すばらしい庭だよ!知らないの?」と教えられた場所である。

ひとしきり、有朋と植治のお庭を眺めてから母屋に座って、お抹茶を頂く。

「僕がやるようにしてくれ。」とかれに伝え、お抹茶と和菓子を持ってきてくださる、お母さんのように私も両手を床につけ、こうべを垂れ、ご挨拶をする。ヘンリックもなれない正座をし同じくご挨拶。
「京都は天国のように穏やかになれる」と喜んで庭を眺め、日本の作法っぽいことが出来た事に満足だと言う。
お抹茶が口に合ったようで、「ねえ、カシュア、これって京都駅に売ってるかな?」と彼が聞いた。
帰り道、何でここまでしてくれるんだ?と聞く彼に、「なんでかな?僕も旅人だし、こうなったからには、君にとって僕は日本人代表だしな〜。」と答える。この時間を許してくれた仕事仲間にも感謝。
アディオスアミーゴ!また京都へ来てください。
【無鄰菴(むりんあん)】
最寄交通機関
住所: 京都市左京区南禅寺草川町31番地
市バス:100系統「京都会館美術館前」下車南東へ歩いて10分
電車:京都市地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩北西へ7分
【琵琶湖疏水記念館】
住所: 京都府京都市左京区南禅寺草川町17
市バス:5系統「法勝寺町」下車南禅寺交差点へ歩いて5分
電車:京都市地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩北へ10分
【京都市国際交流会館】
住所: 京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1
最寄交通機関
市バス:100、5系統「京都会館美術館前」下車南禅寺交差点へ歩いて10分
電車:京都市地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩北へ6分
■ 京都見る歩く(東山編)Vol.15 外国の方をガイド1/2
- 2010.04.19 Monday
- ★ 京都見る歩く(琵琶湖疏水と其の周辺)
- 14:00
- comments(0)
- -
- -
- -
- by morichan