■ 京都見る歩く(東山編)Vol.20 悟りの窓・迷いの窓

悟りとは?迷いとは?泉涌寺別院 別格本山 雲龍院へ行く。


え〜、京都と言えば良くイメージが出来上がっていて「う〜んあそこへ行ってみたい」なんて場所がありますが、それって一体どこだろう?なんて事が良く在りますな。金閣寺へ行った後で、「ほら、鳥居が沢山ならんでる所!」なんて就学旅行生の会話を聞いて、そりゃ随分ざっくりだな〜と思うことがあったり。


私にとって調度この雲龍院がそんな感じでした。さすがに場所は知っていましたが、今回行くまで結構未知のベールに包まれた想像上の京都だったわけです。
しかし、イメージにあると言う事は、一度は行ってみたいところと言う事になります。

調度、泉涌寺へは洛陽三十三所観音巡礼・二十番札所の「楊貴妃観音様」を拝みに参りましたので、こりゃ別院の雲龍院も見て行かないことには勿体無いというわけです。

通常ですと、雲龍院向かって左側の山門から入り、中央を仕切る塀の小さな門から本堂へ上らせて頂くのですが工事のため、なんと普段はくぐることが出来ない表門(勅旨門・ちょくしもん)から入れていただきます。ご皇室や、やんごとなき方々しか通れない門です。「おーそれながら!」と思わず端を歩きました。


表側からは見えませんが、ここのお庭は京都のみならず、全国からいらっしゃる「通な方」が絶賛するところ。本堂の受付で「お抹茶とお菓子」も出していただける事を知り、拝観料300円+500円でお願いする。

見事なお庭があるところでは、お抹茶と和菓子を出してくださるところがあります。私の京都歩きの経験上、お庭を眺めながらお抹茶をいただけるのは、かなり幸福感に包まれるので、そんな場所では絶対ケチらずに、召し上がられることを強くお勧めします。南禅寺付近にある無鄰菴(むりんあん)も良かった。

さて本堂の薬如来様にご挨拶を申し上げ、中に入ると、そこは先ずとても静かな写経場、何でも日本最古の写経道場だそうです。お若い女性がお一人凛としたお顔で写経をされています。後でお聞きするとわざわざ岐阜から、先ずはこの雲龍院を目指してこられたとか、これはかなりの通。言葉使いや物腰に品を感じます。


本堂脇から、ご皇室のご尊牌が安置されている「霊明殿」を右目に赤絨毯の渡り廊下を行くと、先ず一つ目の大広間からお庭を眺める。このお部屋には「大石良雄(大石内蔵助)」直筆の書があったり、男の子の声と思しきガイダンスを再生できるカセットテープデッキが。「・・・以上、簡単ではありますが雲龍院の見所をご紹介・・・」と男の私でも、このガイドテープには胸がキュンとなるわけです。

次に更に廊下を奥へすすみ、お台所へ。とても懐かしいおばあちゃん家のようなお台所で、珍しい憤怒顔で走っている体勢の大黒様に手を合わせます。と、いつの間にかテーブルの向こうにご器量の良さそうな寺庭婦人(お寺の奥様)が仏様のような笑顔で立って居られます。
「お抹茶はこちらで?」とお聞きすると、「どこでもお気に召されたお部屋にお持ちします」と言ってくださる。「写真も仏様以外は撮ってかまわないですよ、心ゆくまでゆっくりしていってくださいね」と。


さあこれが見所、有名な「迷いの窓」と「悟りの窓」です。写真を撮りたいのですが、あまりに見事な光景に静かに黙ってしまいます。それでも知人に写真を撮ってきてほしいと頼まれているので、「悟りの窓」を撮るのですが、眼には良く見えてもカメラと言うのは明暗の差が激しいと眼で見るようには撮れません。


う〜ん光がまばゆければ、影また色濃くかぁ・・・・」等と「悟りの窓」の前で迷う自分がこっけいに思えた瞬間、なるほど、そのままを目で観て、楽しみ、感謝することも「悟り」の姿かも知れませんね。などと思い、もう一度「迷いの窓」の前においてある般若心経を正座して読み直す私です。

先ほどの写経の女性に悟りの間を明け渡すように、隣のお部屋へ移り運んで頂いたお抹茶とお菓子を頂きながら黙ってお庭を眺めました。ここ雲龍院には人の心をほぐし、雑念から解き放ってくれる不思議な力があるようです。

写経の女性が「先ほどは悟りの間で失礼をいたしました」と声をかけてくださいました。飾らないのに品のあるそのお声にもう一度心洗われ帰路につきます。合掌。

泉涌寺別院 別格山 雲龍院
拝観時間:9:00〜16:30 (Open)
駐車場:20台(無料)(Free Parking Lot)
拝観料:300円/お抹茶付800円(Admission/with tea)

地点マップ(PC、携帯au、docomo)


場所名: 雲龍院
住所: 京都市東山区泉涌寺山内町36

最寄交通機関

市バス:京都駅から乗り場D2の208系統に乗り「泉涌寺」下車徒歩15分
京阪七条からは208号系統で、
京阪四条駅からは207号系統で

電車:電車:JR・京阪電車「東福寺」下車徒歩25分


コメント
年一度は抹茶と手作りスイーツ頂きに行ってボーとお庭を眺めてかえります。
  • コンちゃn
  • 2010/09/19 5:58 PM
流石、京都を熟知されているコンちゃんさん。
ご存知だったんですね〜。
東山を七条より南へ行くと歴史や信仰の変遷が
ドラマチックな上、本とうに落ち着いて静かで
質の高い心に出会えますね。
コンちゃんさに書き込んで頂けて光栄です。
  • morichan
  • 2010/09/19 6:09 PM
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